こんにちは。大阪南森町・北浜エリアの整体院「整院院すずらん・南森町院」院長のこうのです。私は、18歳で鍼灸大学に通いながら、鍼灸整骨院で働き始めてから治療院業界に入って、20年以上、心身の不調にお悩みの方と向き合ってきました。
その中でも股関節の痛み・変形性股関節症をはじめとする脚や足部のケアに携わり臨床経験を積み上げてきましたが、股関節痛にお悩みの方は逆効果になってしまうストレッチをし過ぎているという問題点に気づかされました。
そして、それを改善するための効果的なことを行っている治療院が少ないことにも驚かされました。
私も学生の頃からサッカーをし股関節の不調に悩まされてきて、抜けそうな不安定感、動いた時の違和感や痛みを改善しようと必死になってストレッチしていたのですが、なかなかよくならず、とてもつらかったのを覚えています。ですので、あなたの股関節のつらさを少しでも理解したいと思っています。
こんな症状でお悩みの方が多いです。
- 動かしたり、歩くと股関節が痛い
- 股関節がかたくて、なんとかしたい
- 生まれつき股関節が浅いからしかたがないといわれた
- 股関節の角度によって痛くなる
- 急に動き出すと痛みが出る
- 長時間すわっていると違和感や痛みがでてくる
- 座ってからから立ったり、動いたり踏ん張ったりする時にズキンと痛む
- 変形性股関節症といわれたが手術や人工股関節は避けたい
私は幸運な事に手術をしなくても股関節の痛みが良くなる方法がある事を知り、今では痛みがでることはなくなり、好きなサッカーも楽しめています。ですので、私と同じように、一向に良くならなかった股関節の痛みに悩まれている方は、じっくりとこちらのページをお読みください。
こちらの記事では、私の臨床経験をもとに、股関節の痛みや変形性股関節症の原因や当院での足の専門施術を含めた整体による改善方法についてお話ししていきます。
股関節痛について
股関節痛は、関節の間が狭くなったり、股関節周囲の筋肉や靭帯が緊張して、股関節に負担がかかり、関節炎をおこしている状態とされています。
病院を受診して原因がはっきりとわかり診断される股関節の代表的な疾患は、変形性股関節症です。推定患者数は、100万人にものぼるとされています。
他にも小児の頃の股関節の亜脱臼や臼蓋形成不全、背骨の問題や自律神経の乱れ、筋肉・内臓などの異常やストレス、感染症など股関節痛がでてくる原因は様々ですし、変形性股関節症と診断されていなくても、股関節の痛みや違和感に悩まされている方はもっとおられるという事は、想像に難しくありません。
股関節は骨盤の寛骨臼というお皿の様なものと、大腿骨の大腿骨頭というボールの様なもので構成されています。股関節は体の重心を支えるために重要な関節になるので、強固な靭帯で支えています。また太ももを持ち上げたりする普段からよく使う筋肉も、股関節を構成する骨から出ているので、負荷がかかりやすく日常生活にも支障が出やすい場所です。
負担がかかりやすい股関節なので、変形性股関節症のリスクは抱えているけれど、その診断はされずに、股関節に不安を抱えている方は多いです。
「股関節に問題がない股関節痛」は、「原因が特定できない股関節痛」とされているため、「生まれつき股関節は少し浅いけれど、問題ありません」「異常なし」と言われその人に合った適切な治療が処方されていないのが現実です。
そして、股関節自体に問題があることはわかったが、その改善策として、不十分な対応をなされているのが、最大の問題点です。
股関節の原因
股関節自体に問題がある場合
股関節のかみ合わせに問題がある、臀部の靭帯や筋肉の過緊張、股関節が深くはまりこみすぎて、関節の間が狭くなっている。股関節が浅い(寛骨臼が浅い)など股関節自体に問題がある場合です。これについては、臨床上よくある原因のところで詳しく解説していきたいと思います。
股関節以外の関節に問題がある場合、
骨盤が正常な位置よりも、前傾しすぎたり、後傾しすぎたりすることで股関節への負担が増えてしまいます。股関節を構成する骨盤には、脊柱起立筋、腸腰筋、腰方形筋、臀筋郡、外旋六筋群、腹筋群など、様々な筋肉が着いています。
骨盤の位置異常があると、これらの筋肉が過緊張をおこしたり、筋力低下をおこし、大腿骨頭の位置が、正常より浅くなったり、深くはまり込みすぎたりと、股関節のかみ合わせが悪くなります。そうなると拘縮して股関節痛につながってしまう場合があります。そんな状況で、日常動作を繰り返すことで股関節の違和感でとまっていたものが痛みへと悪化してしいまいます。
これらの筋肉や靭帯に損傷があり肉離れなどであればわかる検査もありますが、筋肉が固まったり、弱ったりというのは、レントゲンには写りません。さらに、関節の動きもわかりませんので、「原因不明で異常なしの股関節痛」として扱われます。骨盤の位置を正しい位置に戻すために、固まっている筋肉を緩め、弱っている筋肉を強化していく事や拘縮している関節を調整し改善を目指します。
また骨盤の傾きを整えても、骨盤の中心である仙腸関節に問題があると骨盤以外にも歪みをきたしていることが臨床上多いです。骨盤だけでなく、腰椎・胸椎・頸椎から構成される脊柱からも股関節に影響を及ぼします。なので猫背・ストレートネックなど全体的な姿勢の問題が起こっているケースが大半なので、その辺りの調整も行なっていきます。
膝、足関節に問題があり脚の歪みによって股関節のかみ合わせに不具合がおきて、起こる股関節痛です。
偏平足や外反母趾、距骨のズレなどで足首がねじれて全体のバランスを崩すケースや、すねの骨が過度に外旋したり、腓骨が外方にでっぱってしまうことで、O脚やX脚などの脚の歪みにつながっているケース、膝が過伸展してしまう反張膝や大腿骨が過度に内旋して股関節が内側につまってしまうケースなど、様々です。
股関節のケアと合せて足の指先から足部・膝と連結する股関節まで、股関節の土台である足元のトラブルのケアを合せて行う必要があります。
下肢に問題がみあたらない際に、臨床上、多いのが、胸椎(背骨)や肋骨、肩甲骨などの上半身の可動域に制限があって、股関節に負担がかかってしまうケースです。
腕の使い過ぎや、うつむき姿勢、胸椎の反り過ぎ、背筋の伸ばし過ぎ、などの動作をかばったり、それによっておこる不良姿勢によって本来、動くはずの胸椎や肋骨が動かなくなり、腹圧がかからなくなります。そうなると、体幹の安定性を腰椎に依存したり、余計な腰の動きにつながって、筋肉などの組織をいためてしまいます。
パソコンやスマホの使い過ぎ、料理で包丁をよく使う、赤ちゃんの抱っこや授乳、買い物や通勤で片手で荷物を長時間持ったり、重いものを持ち上げるなどの、日常のなにげない習慣によって負担が蓄積したり、ダメージを負ってしまいます。
痛みがでている部分は股関節ですが、胸椎や肋骨、肩甲骨などの可動域に問題がでている場合は正常に戻さないと根本改善には繋がりません。
生活習慣に問題がある場合
歩き方、立ち方、座り方、運動不足、体の使い方などの生活習慣は深くかかわってきます。
股関節痛を改善するために、骨格の姿勢と同じくらい重要なことは、「身体の使い方」です。イスから立つ、しゃがむ、靴下をはく、洗濯物を干す、顔を洗うなどの日常動作で負担のかかる使い方、つまり動き方になっていれば、それらがつもりにつもって疲労し股関節痛をひきおこします。
「身体の使い方」の根幹となるのが「歩き方」です。骨格姿勢が整っていても歩き方が悪ければ、全身のバランスが崩れ動きに問題のある部分から、血流が不足し、関節を拘縮させたり、神経の流れを悪くします。
見た目の歩き方だけでなく、歩行で使う筋肉や関節の動きが異なり、歩行による股関節痛の原因も様々ですが、歩き方に気を遣っている人ほど、意外にも、歩行時にかかとや指先を意識をして歩く、筋肉の働いている順番がおかしいなど、の特徴的な問題も存在します。
怪我、内臓、病気がある場合
怪我による問題
股関節自体の外傷だけにとどまらず、捻挫や打撲、骨折、交通事故などの怪我によって、筋肉や神経にダメージをおったり、「関節拘縮」をおこすと、負傷箇所をかばって、股関節に負担をかけるというケースもでてきます。
その場合は股関節と怪我した部分と合わせてケアを行う必要があります。
運動不足による股関節痛
運動不足が腰痛の原因になることは、聞いたことは多いかと思いのではないでしょうか。
腰痛と同じく、股関節痛も運動不足によって、かたまりやすく可動域制限がおこりやすい関節です。
僕たち、人間は動くための構造や仕組みになっていて、普段使っていない筋肉は、固まったり弱ったりして、関節の動きを妨たげてしまいます。
シンプルに動いていない、動く習慣がない、同じ姿勢を繰り返しているデスクワークや立ち仕事などの方に股関節のつまり感や痛みがでやすいのは、このようなケースがあります。運動不足と身体の使い方は、相互に関わっているので、股関節痛を改善するためには、見逃せないポイントです。
内臓の問題
内臓の周囲にある膜組織に固着や機能不全があると、脊髄(背骨の中にある神経)に伝わります。それが関連する筋肉など身体の組織や血流にも影響を及ぼします。
要するに、内臓に問題が起こると筋骨格系にも影響が出て、それが可動域制限や痛みをおこしたりしてしまいます。特に肝臓や腎臓、胃、腸、子宮・卵巣の状態は腰や股関節周囲ののリンパや血流の循環に深くかかわってくる傾向にあります。
当院では、血液検査で異常はない場合でも、腹診・触診などて内臓の状態をチェックし、必要に応じて内臓整体を行なっていきます。
病気がある股関節痛
代謝性疾患、骨系統性疾患の中で骨端の骨化障害をともなうものはでは、股関節の障害が発生します。
また、関節リウマチでも、手指や膝に比べて、比較的少ないですが、股関節が侵されることもあるので、関節破壊がひどくなると、人工関節置換術などの外科的処置も必要になるので、医療機関を受診するようにしてください。
病院での診断・治療について
股関節が痛くて病院にいくと、まず股関節の骨や大腿骨の骨頭、血管、靭帯、など問題がないかをレントゲンやMRIなどで検査を行います。その検査上、異常がなく他の疾患がみつからなければ、鎮痛薬や注射などで、痛みを軽減させようと試みます。また血液検査で化膿性股関節炎や股関節性結核などの、細菌感染がないかをチェックし検査します。
鎮痛剤やステロイド注射といった保存治療から治療が始まりまが、重症例になると外科的手術、人工股関節、再生医療などを検討されることがあります。
投薬は痛みを緩和させることができても、骨格の矯正はできません、手術により、関節を固定したり、人工関節などになると、関節の動きの制限から、他関節への負担がかかり別の疾患が発症する場合もあります。
再生医療を行ってもその後のリハビリが大切です。
股関節の痛みの根本治療の考え方として大切なのは、構造上の問題による関節の負担をとりのぞき、神経への血流をスムーズにすることです。
臨床でよくある股関節痛の原因
股関節は骨盤の寛骨臼というお皿の様なものと、大腿骨の大腿骨頭というボールの様なもので構成されています。もともと半円にも満たないお皿のような寛骨臼でボール状の大腿骨頭を安定させるために一役かってくれているのが関節唇や関節包、靭帯です。
これらの組織によって、大腿骨頭をちょうどよい位置にはめこむように股関節をつくっているのという構造があります。
そのため、先天性臼蓋形成不全があると、もともと浅い関節が構造的にさらに浅くなっているため骨で支えるところを関節唇や関節包により荷重がかかるので負担が一般の方より多くなり、いためやすくなります
靭帯は機能面でも重要な役割をしていて、立っているときに、靭帯は緊張し股関節を安定させていますが、座っている状態などの股関節を曲げる時には、靭帯は緩んで股関節は不安定になるので、筋緊張は増していきますし、股関節はずれやすくなってしまいます。
大腿筋膜張筋や臀筋群などの筋緊張によって股関節がよく内側にねじれることで、動作時に関節がぶつかったり、つまりやすくなり、そのずれた状態でだと歩行や動作に問題がでてきます。
そうなると、筋、靭帯、関節の緊張を助長させてしまって、悪循環に陥り、歪みを悪化させて股関節の炎症や痛みにつながるというパターンが臨床上多くみうけられます。
このような理由から、股関節の内ねじれ 、股関節が内側に回旋しているいわゆる「股関節の内旋が」問題になってきます。
これに対処しようとして、よくやってしまいがちで逆効果なケアやストレッチがあります。
股関節痛の治療で逆効果になってしまうストレッチやケア
上記の股関節の内ねじれをなおそうと股関節を外にひらいて外旋位にもっていく臀部のストレッチをおこなう人が多いのですが、むしろそれだけをやりすぎてしまうと靭帯や筋肉がたわんで不安定になっているところの、無茶なストレッチでいためたり、股関節、外旋させるために間違った姿勢で殿筋を鍛えすぎたりすると、逆に股関節内旋がつよくなってしまい悪化します。
さらにそこで股関節がかたまり、動きが制限されていると、よけいに寛骨臼と大腿骨のかみ合わせが不安定になり、股関節の緊張を助長してしまい悪化するという逆効果になるケースがあるので注意が必要です。
臨床上、筋肉を伸ばされすぎたり、適切に収縮できなくなり、柔軟性がなくなることで、関節の固着がおこり、血流不足や神経伝達がうまくいかなくなり、痛みが発生したり、変形性の股関節症に悪化していくこと多いです。
股関節の連動には、脊柱、骨盤や、仙腸関節などもかかわってきますし、足首のアーチが低下することでO脚やX脚などの脚の歪みにつながり、股関節のねじれをおこしたりすることも、みうけられます。
重要なのは、股関節はもちろん、どの関節のどの動きが制限されているか、または動きすぎて不安定になっているか
を見極めて、適切なケアや施術をおこなうことです。
股関節痛に効果的な整体
先にも述べたように、股関節痛の原因は筋肉や靭帯の異常な緊張、関節の歪み、固着による神経機能の低下
歩き方や体の使い方の悪習慣などによって、全身がアンバランスになってしまった結果、
免疫機能の低下をおこし歪みや痛みを発生させています。
関節の歪みは整体の得意分野です。股関節周辺や影響を及ぼしている足や膝関節、骨盤、背骨などの筋肉を緩め、
関節のズレ、骨格の歪みを改善することができます。
当院で行う施術は、多くの整体院で行うような症状の局所の筋骨格だけを整える治療ではなく、
触診や体の使い方などの動作分析、神経機能や全身の関連性を検査して原因をさがして施術をおこなっていきます。
症状や状態はお一人お一人違います。十分に検査が必要です。あきらめる必要はありません。
多くの足のトラブルにお悩みの患者さんと向き合ってきた当院にご相談ください。
当院での股関節痛の整体
当院での股関節痛の整体についてご説明します。
大切なお身体、命に触れているという気持ちをもって、あなたの過去やこれからの未来が
よりよくなれるよう、施術にあたります。
状態を確認、共有
症状やお悩みについてお話をうかがいます。
股関節はもちろん、関連する背骨、骨盤、足関節などの動き、
神経の状態。筋肉の緊張、骨格の歪みを確認します。
これらの触診に加えて、IT検査機器と「フットプレートメタスキャン」を用いて、
姿勢と重心バランス、歩行時の動作と足底荷重圧、負担分析を行い、
どういった動きが制限されていて股関節痛に関わっているのかを分析します。
構造面の調整
股関節が浅いと、負担がかかりやすく、身体が歪んだり緊張しやすいため、筋肉や関節などの
股関節含め全身の構造面の調整をおこなっていきます。
股関節は、骨格の構造によって、可動域が個人差が大きく、固まっているからといって、
強い刺激や、無理やり勢いよく広げたり、伸ばしたりすと悪化する場合もでてくる関節です。
動かす方向も間違えば、ゆるみすぎて、脱臼しやすくなったりします。
心地よく適切な刺激を加えて整えていきます。
身体の構造に問題があると、全身にはりめぐらされた血管や神経などの組織は、
正常に機能しない状態に陥ってしまいます。
神経伝達を整える
痛みや症状から回復していくには、脳、自律神経などの神経伝達のバランスが
とても大切になっていきます。先ほどの身体の構造面を整えると、
神経伝達がよくなっていくのはもちろんですが、神経系に直接的にアプローチできる
整体法を取り入れていますので、その方法で神経伝達を促していきます。
体液循環の促進
心身を整えていくためには、体液循環はかなり重要です。
この体液とは、血液はもちろん、リンパ液や脳脊髄液といわれる液体全般をさします。
人間の身体は水がほとんどを占め、血液が栄養素を運びますし、人間が生まれていく発生学的にみても
身体は骨も含めて水(体液)から始まっているからです。
そして、この体液循環をよくしていくと、神経伝達も促進され、整っていきますので、とても大切な要素です。
神経の伝達は、電気信号でおこなわれるため水が必要不可欠です。
体液循環がスムーズにいくと体の免疫が上手に働くので体液にたいして整体でアプローチしていきます。
効果、状態を確認
効果がどのようにでているか、チェックしながら施術計画を進めていきます。
ご説明や、気をつける点やセルフケアの方法や方向性をお伝えします。
心身をよくしていく上で言い忘れたことや疑問点、不安に感じていることなどがあれば遠慮なく話してください。
治療を検討中の方へ
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらの記事を通して股関節の痛みや心身の不調を改善する一歩になればとても嬉しく思います。
今回、お伝えしたように股関節のお悩みは、お薬や手術以外にも解決していく方法はあります。
一般的に、身体全体のひとつとしての「あし(足、脚)の専門施術」をおこなっているところは
少なく、臨床経験を積んでいる先生もごく少数になります。
今まで色々ためしても、よくならなかったとしても、一生涯つきあう大切な身体です。
あきらめずに、ご相談ください。